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サイレントキラー

■ 定義

俗に高血圧症のことをいう。
自覚症状がないまま動脈硬化が進行し、突然、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など、
生命にかかわる病気を引き起こすために呼ばれる。
血圧とは、心臓から送り出されて血管を流れる血液が、
血管の壁にかかる圧力のことをいう。
心臓が収縮して血液を送り出すときの最高血圧と、
ゆるんでいるときの最低血圧、
この圧力が基準値以上に高い状態で続くことを、高血圧症という。
高血圧症にみられる、血管中をでスムーズに血液が流れない状態とは、
血管内の圧力が通常より上がっている状態のことで、
その状態が続くと血管がもろくなっていく。
日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中だが、
そのうち心臓病と脳卒中を引き起こす原因となっているのが、この動脈硬化。
高血圧症であっても、当人がそのこと気づかずにいることが多いため、
定期的に血圧を計測することが必要である。
中高年の人たちだけでなく、若い人でも高血圧になる可能性があり、
厚生労働省などでは病気が引き起こされやすい状態を
メタボリックシンドロームと診断して早めの治療を呼びかけている。

■ 高血圧によって引き起こされる病気

ほとんどの場合、高血圧にはとくに自覚できる痛みや疲労感と
いった症状はないが、そのままにしておくと、動脈硬化が進む。
動脈硬化は全身の血液の流れを悪くするが、
とくに多くの血液を必要とする心臓や脳に被害が及ぶ。
この動脈硬化によって心臓病、脳出血、脳梗塞、腎臓病など
さまざまな合併症が引き起こされる。

■ 原因

「本態(ほんたい)性高血圧」と「二次性高血圧」に分類される。

【本態性高血圧】
体に、とくに異常がないのに血圧が高くなり、原因も特定できない。
ただし、原因となる危険因子は明らかにされており、
塩分や脂肪、コレステロールのとりすぎ、
過剰な飲酒、糖尿病、加齢による血管の老化、ストレス、運動不足、
肥満、そして遺伝などがあげられている。

【二次性高血圧】
腎臓病やホルモンの分泌の異常など、原因となる病気があるものをいう。
病気を治すことで、高血圧も改善される。

■ 予防と治療

高血圧の予防と治療は、生活習慣の改善が中心となっていく。

【食生活】
塩分を減らす。
高血圧症の治療で目標となる塩分摂取量は1日あたり6g以下とされる。
体内の余分な塩分を排泄して血圧を下げる、
カリウムを多く含む新鮮な野菜や果物をとる。

【運動】
適度な運動は心肺の働きを高め、血液の循環を促進する。

【環境】
ストレスやタバコも血圧を上昇させる。
また、寒さも血圧を上昇させるので、高血圧の人はとくに冬季の家と外、
家の各部屋間の温度差に気をつける。

【投薬】
生活習慣の改善だけでは下がらない場合は、血圧を下げる降圧薬が処方される。

【高血圧の診断基準】
病院など医療機関で血圧を測った場合、
緊張して本来の血圧よりも高い数値が出てしまう人がいる。
そのため家庭でリラックスしているときに、
自分で測った血圧が本来の自分の血圧に近くなるので、
家庭で測る血圧も重視されている。



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食中毒

■ 定義

有毒物質の含まれた飲食物を摂取することによって急性に起こる、
腹痛・下痢などの症状。
中毒、または感染症のこと。
サルモネラ菌・ブドウ球菌などの細菌によるもの、
きのこ・ふぐなどの自然毒によるもの、
ヒスタミンなどの化学物質によるものに分けられ、
大部分は細菌によるものが占める。
コレラや赤痢などの感染症も、食品を介して腹痛や
下痢などを発症していれば食中毒として取り扱われる。
湿度や気温が高くなる梅雨の時季からふえはじめ、
7月から9月にかけて多く見られ、とくに8月に最も多く発生している。
また、冬に多く発生する食中毒として「ノロウイルス」が有名である。

■ 症状

原因によって潜伏期間に数時間から数日まで違いがあるものの、
多くの場合、嘔吐(おうと)、腹痛、下痢など、の急性の中毒症状を起こす。
ほとんどは症状が軽くてすみ命に別状はないが、
なかにはO-157や、ふぐ毒のように死に至ることもある。

■ 原因

●細菌-サルモネラ、腸炎ビブリオブドウ球菌、腸管出血性大腸菌(O-157として有名)、
ボツリヌス菌、ウェルシュ菌、セレウス菌、赤痢菌、コレラ菌、ノロウイルスなど。
●自然毒-植物性自然毒として、きのこやトリカブトなどの山菜。
動物性自然毒として、ふぐ、貝、魚介類など。
●化学物質によるもの-ヒスタミン、薬品、銅などの有害性金属。

■ 治療と予防法

●世界保健機関(WHO)が発表した「食品をより安全にするための5つのカギ」
1.「清潔に保つ」
正しい手洗い、まな板・包丁など調理器具の洗浄・消毒などの徹底。
2.「生の食品と加熱ずみ食品とを分ける」
まな板や包丁などでは、異なる食材を分けて取り扱う。
3.「高温で加熱する」
食品を加熱するときは、高温でしっかり加熱する。
O-157やサルモネラなどの細菌予防は、75℃で1分以上加熱する。
4.「安全な温度に保つ」
調理ずみ食品を、室温で2時間以上放置しない。
食べるときまで60℃以上の熱い状態を保つ。
5.「安全な水と原材料を使用する」
生で食べる野菜や果物はよく洗う。
消費期限を過ぎた食品を食べない。

●食中毒に感染した場合
感染した原因と思われる食品を、他の家族も食べていないかを確かめ、
感染者の治療だけでなく、感染者から二次感染していないかも
知るために医療機関で受診する。
原因と思われる食べ物も持参すると診断に役立つ。
食中毒を起こして下痢を繰り返す感染者は水分が不足しているので、
水分補給や適度な塩分、糖分を補充すること。
下痢止め薬の使用は、危険な場合があるので医師の診断を仰ぐこと。
二次感染を防ぐために、家族と感染者との入浴は別にし、衣類の洗濯も別にする。
 



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成長痛

■ 定義

子どもの成長期に、膝(ひざ)関節周辺に発生する痛みのこと。
どこかにぶつけたりしたわけでもないのに痛みが生じる。
正式名称は、骨端症(こったんしょう)という。
日中、元気に走りまわっていた子どもが、
就寝時に痛みを訴え、翌朝にはケロッと治っているというような特徴がある。
子どもにとってはかなりの痛みのようで、泣きだす場合もある。
活発に運動をする子どもに多くみられる。

■ 症状

膝関節周辺の痛みを30分~1時間程度発生させる。
痛みが発生する部位は、おもに膝関節周辺が多く、
次にふくらはぎ、足首、太もも、足の付け根などとなる。
一度痛みがおさまると、次に発生する部位が変わる場合もある。
最も多い関節に発注する成長痛は、膝と踵(かかと)である。

【踵の成長痛】
小学生2~5年生に多くみられ、踵のアキレス腱(けん)が
接続する部分が炎症を起こしてはれや痛みを発生させる。

【膝の成長痛】
小学校高学年から中学生までに多く見られ、
膝の軟骨の部分が炎症を起こしてはれや痛みを発生させる。

【腰の成長痛】
めったにないが、体の成長と激しいスポーツによる負担から、
腰を痛めることがある。
中学生に見られ、脊椎(せきつい)分離症などの可能性もあるので、
すぐに診察を受けることが必要。

■ 原因

成長期の子どもの踵や膝の骨は、成長軟骨としてまだくっついていない状態である。
この時期は、骨だけが伸びて、筋肉はそれに伴い引っ張られ、
伸ばされた状態になっている。
その筋肉に、踵や膝の成長軟骨が引っ張られて痛む。
子どもはまだ筋肉や骨の関節が発達していないため、
激しいスポーツなどをすると疲れがたまって痛みが出てしまう。

■ 予防と治療

成長痛は、成長とともに自然とおさまる。
湿布をしたり、マッサージをしてもいいが、基本的にはほおっておいてよい。
成長痛の予防としては、運動前のストレッチやウォーミングアップ、
運動後のクールダウンと再度のストレッチをしっかり行うこと。
成長痛が起きてしまったら、過激な運動を避けるべきだが、
痛みが軽度であるなら、ストレッチなどの時間をふやしたり運動量を減らすなど、
体に負担をかけることを減らすと効果的。
また子どもは、親や周囲の人にかまってもらいたい気持ちの表れから
痛みをより強く訴えることもあるので、スキンシップを兼ねてマッサージしてあげたりするとよい。



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森林浴

■ 定義

静かな森林の中で新鮮な空気を吸うことによって、心身をリラックスさせること。
免疫機能が高まり、病気になりにくくなるとされる。
この森林のもつ癒し効果は、ドイツをはじめとする欧米諸国では
古くから注目されて自然療法に取り込まれてきた。
近年、日本でも研究が進み、森林浴の効果が科学的に証明され、
森林セラピーとしてとり入れられるようになった。
2004年から現在までで、特に癒し効果の高い森は
「森林セラピー基地」「森林セラピーロード」として林野庁によって、
全国38か所が認定されている。

■ 効能

森林の緑が目の疲れを癒す。
騒音を遮断し、静寂を保つことによって精神的な安定が得られる。
樹木から発散する「フィトンチッド」という物質に殺菌効果がある。
以上が森林浴の効能としてあげられている。
なかでも殺菌効果は医学的にも注目され、
病気療養やリラクゼーション効果などがあるとして研究が行われている。
「フィトンチッド」には、心身をリフレッシュさせる効果や
快眠促進効果、消臭効果、抗菌効果がある。
特にスギ、ヒノキなどの針葉樹が活発にフィトンチッドを発散するといわれている。
さらに、ストレスホルモンの低下や
ガン細胞を殺すNK細胞の活性化などの効用をもつといわれている。

■ 森林セラピー

04年から、森林浴による精神的・科学的効果が認められて、
病気療養にとり入れる動きが活発になり、
林野庁や厚生労働省、民間企業と医療関係者によって、
リラックス効果の研究を行う「森林セラピー研究会」と
具体的な森林での実践・普及を目的とする「森林セラピー実行委員会」が組織された。
それにより、リラックス効果が研究の結果により実証され、
高い癒し効果が認められた森林において、
より快適に森林セラピーが受けられるように設備や環境が整備された地域を、
林野庁が「森林セラピー基地」「森林セラピーロード」として認定している
 



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サウナ健康法

■ 定義

サウナは、サウナ風呂の略で、蒸し風呂をいう。
お湯のない密閉された高温のサウナ室に入ったあとに、
シャワーか水風呂で体を冷やす入浴法で、
加温と冷却を繰り返すことで、新陳代謝を促す健康法。
室内では座って動かず発汗させ、十分に汗が出たら、サウナを出て体をゆっくり冷やす。
サウナには、熱気で体を温める「ドライサウナ」と、
湿気で体を温める「スチームサウナ」があり、
一般にはドライサウナを指すことが多い。

■ サウナの種類

【ドライサウナ】
80℃~100℃と温度が高く、湿度が15%と低くて長時間は入りづらい。

【遠赤外線サウナ】
70℃前後だが遠赤外線が全身の皮ふの深部にまで到達するため、
高温サウナ以上の発汗が可能。

【スチームサウナ】
40℃~55℃と温度が低いが、湿度は80~100%と高いので、
高温サウナと同程度の発汗作用が得られる。

■ メリット

大量の発汗を促して老廃物を排出し、新陳代謝が活発になる。
サウナと冷水を繰り返すことによって代謝が高まり、脂肪を燃焼させやすい体になる。
全身の血行がよくなり、肩こりが解消する。
自律神経を刺激して血管を柔軟にする。
低温サウナでは、鎮痛作用で安眠効果が得られる。

■ 正しい入り方

1.手足から心臓の順にお湯をかけていく。
2.体をよく洗い、頭部もぬらす。
3.入る前に水分を補給しておく。
4.8~12分程度入浴する。ただし、無理は禁物。
5.汗が出たら、タオルで優しくふく。
6.室外へ出て、ぬるま湯かシャワーを、手先から心臓の順に浴びる。
7.心臓病などの持病がなければ水風呂に入る。
8.優しくタオルで体をふき、5~10分休憩する。
以上を3回繰り返すのがよいといわれる。

■ 注意

こまめに水分補給をしないと、脱水症状を起こす危険性があるので気をつける。
急激な血圧上昇を招きやすいため、高血圧症や糖尿病の人、
心臓や脳に疾患がある人は控える。
サウナ前のアルコール飲用は心臓に大きな負担をかけるので、ぜったいに避ける。



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ジェネリック医薬品

■ 定義

製薬会社が新しく研究開発して製造した治療薬の特許期間が切れたあとで、
ほかの製薬会社が製造した同じ成分や効果を有する医薬品。
「先発医薬品」ともいわれる治療薬に対して、「後発医薬品」ともいわれる。
研究・開発費がかからないので、最初に開発したメーカーの薬よりも価格は安い。

■ 安全性

後発品といっても、先発の医薬品と同じように
厚生労働省の承認と認可によって製造販売されるため、安全性は高い。
販売までには、多くの規格や実験、試験の項目があり、
先発医薬品と同じ効果があるとみなされて初めて認可がおりる。
製薬会社が違うため、有効成分以外の補助的に添加される物質が
先発品とやや異なる場合もある。

■ メリット

平均価格は先発医薬品の約半額で、
薬代の負担が減り、患者にとっては医療費の節約に役立つ。
経済的な負担が減ることで、治療を無理なく続けられる。

■ ポイント

医師の処方箋(せん)が必要で、
処方箋に「ジェネリック医薬品」と記載されていれば、薬局で調剤してもらえる。
まずは、医師か保険調剤薬局に相談することが望ましい。
処方された先発医薬品からの変更は従来できなかったが、
2008年4月から処方箋の記入方法が変更され、
その欄に医師の署名がなければ、
処方箋を受け取った薬局の薬剤師と相談のうえ、
患者がジェネリック医薬品を選ぶことができるようになった。



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脂肪肝

■ 定義

肝臓の細胞組織に、中性脂肪が30%以上たまった状態。
なお、健康な肝臓の場合、脂肪は全体の3~5%。
肝臓にある毛細血管が脂肪細胞によって圧迫され、血液がゆきわたらなくなる。
自覚症状はなく、外見からは判断がつきにくい。
通常の場合、血液検査で「中性脂肪が高い」や
「肥満度を示すBMIが高い」などとの結果が示されるが、
この2つに異常がなくても「腹部超音波検査」ではじめて発見される「隠れ脂肪肝」の場合もある。
軽視されがちだが、放置すると「慢性肝炎」や「肝硬変」などの病気を引き起こす場合もある。
比較的治りやすいので、早期の発見・治療が大切である。

■ 症状

お腹が張った感じがして痛い、食欲不振、疲れやすいなどの症状がみられるが、
脂肪肝特有の症状はない。
症状が進むと、白目や皮ふが黄色味をおびる黄だんや、
むかつき、全身に倦怠感があらわれるようになる。

■ 原因

おもに偏食や運動不足による。
脂肪肝は、原因により大きく3つに分けられる。

【過栄養性脂肪肝】
→脂質や果物など、中性脂肪の要因となる栄養のとりすぎ。

【低栄養性脂肪肝】
→無理なダイエットなどからくる栄養不足を補うため、中性脂肪が肝臓にたまる。
【アルコール性脂肪肝】

→アルコールのとりすぎにより、肝臓での代謝が追いつかなくなる。

■ 予防法

油ものや甘いもの、酒類の摂取をひかえ、規則正しい食生活をする。
また、ウォーキングなど軽い運動をするとよい。



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そばかす

■ 定義

おもに顔にできる褐色の小さな斑点(はんてん)で、色素の沈着である。
漢字では「雀斑」と書く。
夏日斑(かじつはん)、雀卵斑(じゃくらんはん)ともいう。
5歳くらいから出現して思春期ころから目立ちはじめ、高齢になるとともに薄くなる。
顔や腕の伸側(関節が折れ曲がるほうとは反対の部分)などにあらわれやすい。
夏にふえ、冬に症状が軽くなる傾向がある。
色白の人や白色人種に多い。

■ 症状

顔や背中、腕、胸元などに、あずき大ほどの淡褐色の色素斑ができる。
熱や痛みはない。

■ 原因

多くは遺伝によるものとされている。
日光からの紫外線の影響によっても起こる。
皮ふは紫外線から自分を守ろうとして光を吸収するメラトニン色素を作り出し、
その結果として肌の色は黒くなる。
新陳代謝が活発であれば、メラニン色素も排出されるが、
低下すると沈着してそばかすとなる。

■対処

季節を問わず日やけ止めを塗ったり、
日ざしが強い日は帽子や日傘をさすなど、
日ごろから紫外線(UV)ケアをしっかり行う。
洗顔料は、できるだけ香料や保存料などを
添加していないものや弱酸性のものを使い、
肌への刺激をやわらげる。
また、洗う際は優しくていねいに肌に触れる。
化粧品は、肌への負担が少ないものを選ぶ。
クリームや乳液の使用も、そばかす増加の原因となる場合があるので、
自分の肌に合うものを選ぶ。
食生活においては、肌の色素の沈着を改善する作用をもつ
ビタミンCの摂取を心がける。
その際、卵や鶏ささみ、牛乳など、
相性のよいたんぱく質と一緒にとるのが理想的。
ビタミンEやβ‐カロテンなども、
紫外線によってできる活性酸素の発生を抑える働きがある。



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受動喫煙

■ 定義

非喫煙者であるが、喫煙者が発するタバコの煙にさらされ、
無意識のうちに吸ってしまうこと。「間接喫煙」ともいわれる。
タバコの煙は、喫煙者が吐き出す「主流煙」と、
火のついたタバコの先から出る「副流煙」の二つに分けられる。
なお、副流煙は、タバコを吸う本人が吸い込む主流煙より有害だといわれる。
主流煙には約4000種類以上の化学物質が含まれており、
そのうちニコチンや一酸化炭素、ダイオキシンなど、
200種以上が有害作用のあるものとされている。
副流煙は燃焼温度が低く、フィルターを通過しないため、
肺の上皮やほかの組織を刺激する化学物質、発がん物質など、
主流煙の何倍もの有害物質が含まれるとされている。

■ 症状

目への刺激によって、目が痛い、かゆい、涙が出る。
のどがいがらっぽく感じる。
頭痛がする。

■ 注意

副流煙を吸うことで、肺がんや虚血性心疾患、呼吸機能障害などの
健康被害が生じる場合がある。
両親の喫煙によって子どもの肺活量などの呼吸機能が侵され、
喫煙をしない家庭に比べ、子どもは約2.2倍の頻度で
気管支炎や肺炎、中耳炎、かぜをひきやすく治りにくいなどの症状が出ることがある。

■ 対策

タバコの有害物質は、9割以上がフィルターを通り抜けるため、
一般的な空気清浄機ではあまり効果は望めない。
公共の施設や職場でも分煙の取り組みは進められているが、
煙は空気にのってほかのエリアに流れてしまうため、
多くの人が集まる環境では禁煙が望ましいとされ、喫煙者の心くばりが大切である。
タバコを吸わない人は、禁煙席など煙にさらされない場所を積極的に利用し、
喫煙スペースにいる時間を減らすか避ける。
会社などで分煙を進めるには、
職場における喫煙対策のためのガイドライン」や「健康増進法」など、
法的手段をもって働きかけることも可能である。



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食育

■ 定義

食物についての知識や選び方、食卓や食器など食事をとる環境への配慮、
食文化の伝承や創造といった広い視野で「食」を学び考える運動で、
学校だけでなく、家庭や地域、社会にも及ぶテーマとされている。
この言葉は、1898年に、軍医であった石塚左玄が著した
通俗食物養生法』にも載っており、歴史は古い。
第二次世界大戦後、日本人の食生活が大きく変化し、
欧米化されたことが、生活習慣病の増加の原因だったとの反省に立ち、
2005年7月、内閣府によって「食育基本法」が定められた。
毎年6月は「食育月間」として、国や地方公共団体などが協力して、
国民への食育思想の浸透をはかることとされた。
期間中は、「食育推進全国大会」など各地でイベントが行われる。
また、毎月19日を「食育の日」とし、各地で普及活動が行われている。

■ 背景と内容

【背景】
核家族化の進展や「個食」化、
ジャンクフードの増加や歯ごたえのある調理法の激減などで
食べ物をかむ回数が低下したり、若年層にまで生活習慣病が増加したこと、
また伝統的な食文化の衰退や深刻化する食料自給率の低下を受けて成立した。

【内容】
子どもから高齢者までが「食」への意識を高めて、
食の安全性を見直し、従来日本で行ってきた食生活を取り戻すことによって、
体を健康に保つことが必要だとしている。
とくに子どもへの食育は、健全な心身をつくるために重要なため、
家庭や学校だけでなく、国民運動として取り組むことが理想とされている。

■ 個人での取り組み方

家族全員で食事をとる機会をふやす。
1日3食、栄養バランスのとれた食生活を心がける。
食べ物をいただくことに対して感謝し、
「いただきます」「ごちそうさま」を口に出したり、正しい箸の使い方をする。
高齢者が知っている知恵を取り入れ、積極的に利用する。
地元でとれた野菜や、季節の食材を使って料理する。
野菜や果物などの栽培を体験してみる。
残った素材を捨てずに利用する
(たとえば、レモンは搾ったあとの切れ端でも、
皿にのせて電子レンジにかければ消臭効果があったり、
使用済みのグリルの受け皿に茶がらを入れれば消臭や油よごれも落としやすくなる)
など、個人でもできることはたくさんある。



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